こんにちは、自己決定力を育むキャリアコンサルタント Shintani Kazuhiroです!
キャリア支援の場で、よく挙がるご相談。
今の職種には向いていないと感じる、でも、他にやりたい仕事があるかと言われるとそうでもない。
はたらくうえで、永遠のテーマなのかもしれませんね。
私が最も良いと思う解決策は、「プロに話を聴いてもらう」というアクションです。
頭の中で考えても整理はできないし、進まない。人に話すことで、頭の中が整理される、まずやるべきことが見える、気持ちが落ち着くなど、自分だけで考えていたときとは違った前進感が得られます。
もし、「まずは話してみたい」というお気持ちがあれば、こちらをご活用くださいね♪
とはいえ、なかなか話す時間が取れない、人に話すのはハードルが高い、というお気持ちもあると思います。
今回は、「今の職種には向いていないと感じる、でも、他にやりたい仕事があるかと言われるとそうでもない」という気持ちを抱えたときに、自分一人でできる考え方のヒントを3つお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
考える方法1 職種ではなく「場面」を考える
人は、今の仕事で嫌なことがあると、「今の職種」が嫌だと考えがちです。
こんなに仕事で嫌な気持ちになる、私は「人事職」に向いていないんだ。
入社してもうすぐ1年なのに成果が挙がらない、私は「営業職」に向いていなんだ。
といった具合です。
確かに、「職種」が合っていないというケースもあると思います。
しかし、原因を「職種」だけに求めてしまうと、嫌なことがあるたびに「職種」を変えることになります。一般的に、転職市場でも社内異動でも、「職種」をまたぐジョブチェンジは、同じ職種内で動くよりも難易度が高いです。未経験から仕事を覚える必要も出てくるので、その点のコストもかかります。
そこで、考えてみると良いのが、向いていない・嫌だと感じる「場面」がどんなものなのか、ということです。
例えばあなたが、1日8時間・週5日働いているとして、ネガティブな感情が出てくるのってどんな場面でしょうか。「この仕事、向いていない」と感じるのはどんな場面でしょうか。
そこを振り返って言葉にしていくと、あなたに「今の職種が向いてない」と思わせている原因が見えてきます。
以前、こんな相談者様がいらっしゃいました。
「新卒から2年、法人営業をやってきましたが、もう営業職はいいかなと思っています。企画とか別の仕事をしたい。営業職は向いていないと思うんです」とのこと。
話を伺っていくと、特に企画の仕事をしたいというわけでもなさそうで、むしろお客様と接しているときは楽しいとも思う、とのこと。
「向いていない」「嫌だ」と思う場面を聴いてみると、月末に上司から「このお客さん、あといくらいけるでしょ?」「A社様、あと●万円提案できると思うからやって」と、言われるのがとにかく嫌、と話してくれました。
それを起点に、考えるべきは「他の職種に変わること」ではなく、「上司にそういうコミュニケーションをされないためにどうするか」であると気づかれ、対策を講じることになったのです。
結果的に、自分から上司へのコミュニケーションを変えることによって、「嫌だ」と感じることを言われることがなくなり、営業職を続けることになりました。もともとハイパフォーマーだったのもあり、今でも活躍されているとのことです。
こんな感じで、「嫌だと感じる場面」を言葉にしてみると、解決すべきことが見えてきます。
ぜひ試してみてください。
考える方法2 「本当はどう在りたい?」を考える
方法1が「嫌な場面」を考えるというやり方だったのに対し、方法2ではその反対に「本当はどう在りたいか」を考えます。
「向いていない」と思うということは、仕事でネガティブな感情が湧いているのだと思います。
それはそれで自然なことなので、遠慮せずに嫌だと思うことを言葉にしましょう。吐き出し切ってしまった方が良いです。
そして、ネガティブな感情を言葉にしきったら、最後にこう問いかけてください。
「で、本当はどう在りたいんだっけ?」
キャリアのご相談を受けていると、この問いに思考が及んでいないケースが本当によくあります。
嫌なことやネガティブな感情は出てくるものの、自分が本当に望んでいる状態がどんなものなのか、言葉になっていない。
シンプルな問いですが、すぐに答えが出ず止まる方も多いです。
それくらい、言葉にするのが難しいことなのかもしれません。
でも、ここを言葉にすることが、自分が望むキャリアを手に入れる第一歩です。
時間がかかってもよいですし、キレイな言葉にならなくてもいいので、考えてみましょう。
以前、こんなご相談を受けました。
システムエンジニアをしている20代の方、「エンジニアに向いていないと感じる。でも他にやりたい職種があるわけでもない」とのことで、ご相談にいらっしゃいました。
エンジニアになって2-3年は、覚えることもたくさんあり、成長意欲を持って働いていたが、ある程度自分で仕事をができるようになってきた今、エンジニアとしてどう成長したいかを問われると、答えが浮かばずにしんどい、とのこと。
周りのエンジニアを見ていると、技術的なことに興味があって、みんな意欲的に学習もしている。それを見ていると、エンジニアってそういう人がやる仕事であって、そこまでの意欲がない自分には向いていないのかもしれない、と。
なるほど……確かに、新しい技術をインプットすることは他の職種に比べると多いかもしれません。職種に原因を求めるのも、自然なことだなと感じました。
対話を重ねていった先に、「本当はどう在るのが理想なのですか?」と聞いてみました。
クライアントから返ってきたのは、「人に貢献している実感を持ちたい」との答えでした。
自分がやった仕事が、誰かのためになっていると実感する場面が欲しい。人のためになっていると感じられれば、仕事に対して意欲的になれる自分がいる、とのこと。
今の環境は、周囲が自分より経験が豊富な人ばかりであり、自分が貢献できることがなく、その実感が得られていない。モヤモヤしているのは、それが原因だったと気づかれました。
原因に気づかれた上で、そのクライアントは「上司にその思いを伝えてみる」というアクションをしました。
すると、数か月後に現場配属されてくる新人の育成担当に任命、自分の経験が重宝されるチームに配置換え、という2つの支援が得られました。
結果的に、上記2つの変化によって、人の役に立っている実感を持てるようになり、エンジニアとしての就業を継続することになりました。職種を変えずとも、意欲的に仕事に取り組めるようになったのです。
こんなふうに、ネガティブな感情を言葉にしきったら、「で、本当はどう在りたいんだっけ?」と自分に問いかけてみてください。望んでいることが言葉になると、道が開ける可能性がぐっと高まります。
考える方法3 世の中の仕事を知ってみる
3つ目の方法は、世の中の仕事を知ってみる、というアクションです。
これまでの2つは、自分の気持ちに目を向けるやり方でしたが、3つ目は視点を外に向けるイメージです。
「今の職種には向いていないと感じる、でも、他にやりたい仕事があるかと言われるとそうでもない」という相談内容の、後半にスポットを当てる感じですね。
「他にやりたい仕事があるかと言われると、そうでもない」というのは、他の仕事を知らないからそう思っている、という可能性があります。
自分がやっている仕事以外にどんな仕事があるのか、というのは、なかなか知る機会がないですよね。
どんな仕事があるのかを知ることで、「もしかしたらこういう仕事が合っているのかもしれない」と自分の可能性に気づくことができるかもしれません。
求人広告を眺めてみる、スカウトサービスに登録する、などの方法で、仕事に関する情報を集めてみるのも、一歩踏み出すアクションのひとつです。
時間があれば、転職エージェントの担当者に相談をして、求人情報を提供してもらうことも、新たな気づきになります。提案をしてもらって、この方向性もあると知れた、と伺うこともよくあります。
最近では、自分に合うエージェントを見出だしてくれるサービスもあるようなので、こういうのを使ってみるのもひとつです。
また、厚生労働省の職業情報提供サイト「Job Tag」を見てみるのもおすすめです。
幅広く職種が網羅されており、1つ1つも詳しく解説されています。
まとめ モヤモヤから抜け出す一歩を踏み出すアクション3選
今の職種には向いていないと感じる、でも、他にやりたい仕事があるかと言われるとそうでもない。
この状態から抜け出すために、自分でできることを3つ、ご紹介しました。
- 方法1 職種ではなく「場面」を考える
- 方法2 「本当はどう在りたい?」を考える
- 方法3 世の中の仕事を知ってみる
立ち止まっているのがもどかしくなったら、上記のどれかを試してみてください。
最初の一歩を踏み出すきっかけになるはずです。


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