何かに挑戦しようと考える時、有言実行する人って輝いて見えますよね。自分も「これを達成する」と宣言して、実際に達成するという、言ったことをやる人になりたいと憧れるものです。
一方で、特に何も言わずとも事を成している人もいて、それはそれでカッコいいなと思ったりします。
有言・不言と、実行・不実行。これを組み合わせて4個の分類を作って、それぞれの特徴を考えてみた結果、「それぞれに良いところがあるから、一つに囚われなくて良い」という結論に至りました。
- 有言実行できるようにならないといけない。
- 言ったからには達成しないといけないから、挑戦するのが怖い。
- 最近、ちゃんと挑戦していない気がする。
もしあなたが、そんな気持ちを抱えているなら、この記事を読んでください。
挑戦することへの意欲が湧いてくると思います。
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有言不言×実行不実行 それぞれの特徴
有言実行の特徴
有言実行は、やると言ったことをやる、ということです。
ポジティブな側面は、言葉と結果に一貫性があって、人から信頼を得られやすいことです。また、挑戦するときに他者へ宣言すると、言葉と結果に矛盾がないようにしようと思い、頑張る気持ちが持続するという効果もあります。
ネガティブな側面は、言ったからにはやらないといけないと思うあまり、自分を追い込み過ぎてしまう可能性があるということです。また、「言ったからにはやらないといけない」と考えると、達成できそうな目標しか掲げなくなることがあるかもしれません。
総じて、有言実行をできる人はカッコいいと思います。宣言する勇気、それを達成しようとする行動力、プレッシャーに負けない強さなど、色々な輝かしい部分を感じます。私も年に1つくらいは、有言実行の挑戦をしたい!
不言実行の特徴
不言実行は、やるとは言ってないがやる、ということです。
ポジティブな側面は、周りの期待を超える結果を残せることです。やると言っていないことまで達成するので、周囲は期待にプラスアルファした成果を残せるという印象を抱きます。また、自分との戦いに勝つという経験もできるでしょう。誰かと約束したわけでもないのに、意思をもって自分の中で決めたことを完遂するというのは、とても自律的な力を感じます。
ネガティブな側面は、目標を出し惜しみする癖がつくことです。周囲へ表明する目標のレベルを低く設定し、実際にはできると思うプラスアルファの部分に取り組むことが常態化すると、「もうちょっとできるんじゃない?」と思われる可能性があります。また、誰とも約束していない目標であるため、「できなくても誰にも何も言われないから」と途中で諦めてしまう可能性が、有言実行と比べると高くなるでしょう。
総じて、不言実行には、有言実行と違ったカッコよさがあると感じます。渋い、というか、職人気質というか、誰に言わずとも自分で決めたことはやり遂げるのだという自律性の高さが伝わってきますね。
有言不実行の特徴
有言不実行は、やると言ったことをやらない、ということです。
ポジティブな側面は、高い目標への挑戦の機会を掴めることです。達成したいけれど達成できるか分からないくらい高い目標。それにチャレンジすると宣言することは、結果がどうであれそれを目指す過程に高い価値があります。葛藤、苦悩、感情と行動のブレ……など、挑戦の中で様々なことを体験するでしょう。その結果、掲げた目標を達成できなかった場合でも、次の挑戦や成長に繋がる経験値を得ることができるのです。
ネガティブな側面は、行動をしないと信用を失いかねない、ということです。有言不実行が続くことはある程度仕方ない部分がありますが、目標を掲げるだけで、達成するための「行動」を全くしていないと、何も得られなくなってしまいます。
総じて、時にはこういう経験も必要だなと感じます。自分の気持ちが守りに入ると、「やるって言ってできなかったら恥ずかしい」と考え、高い目標を宣言しなくなります。目標が低くなると、それに伴って得られる成長も小さいにものになりますので、時には有言不実行の体験も必要だと思います。
不言不実行の特徴
不言不実行は、やると言っていないことをやらない、ということです。
ポジティブな側面は、ノンストレスであることです。やるとも言っていないことをやらなかっただけですので、自分からも他人からも何も文句を言われません。シンプルにフラットでいられます。
ネガティブな側面は、取り立ててないかもしれませんね(笑)。
総じて、不言不実行には特徴があまりないと思いましたが、時として流れに身を任せてみるような場面も、必要なのかもしれないな、と想像しました。
まとめ 有言不言・実行不実行 それぞれに良いところがある
整理して見ると、それぞれに良いところがあるのが分かります。直観的に、有言実行が模範的に感じられますが、4つの象限に分けてポジティブとネガティブを書き出すと、自分の成長やキャリア形成において、善し悪しがあることが分かります。
この、「これもよいがあれもよい」、「ひとつのことには、ポジティブな面とネガティブな面がある」という考え方は、キャリアを考える上でも大事です。自分が行き詰ったり、キャリアの展望が見えなくなっている時、何か一つの側面にとらわれ過ぎていないか、立ち止まって考えてみると良いでしょう。
あれも良いかも、年に一回くらいはこういうことがあっても良いかも、というように思考に柔軟性を持たせてみると、視界が開けてくるかもしれません。
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