自己肯定感が重要であるとよく言われる現代社会。あなたも一度は「自己肯定感を高める方法を知りたい」と思ったことがあるのではないでしょうか？
私自身、自分の人生に納得感を持ち、自己肯定感が高いと感じています。その背景には「セレンディピティ」という考え方があります。この概念と出会い、私のマインドが変わり、結果として自己肯定感を高めることができました。
この記事では、セレンディピティの考え方とその活用法、私自身の体験談を通じて、自己肯定感を高めるヒントをご紹介します。
セレンディピティについて知りたいと思ったら、ぜひこちらの本を手に取ってみてください。私がセレンディピティを知るきっかけになった一冊です。
セレンディピティとは？あなたの体験は必ず役に立つ。
セレンディピティとは「素敵な偶然や予想外の発見を通じて幸運をつかむこと」を指します。具体的には、何かを探しているときに別の価値あるものを偶然見つけたり、予期せぬ出来事から幸運を得たりすることです。
私の解釈では、「すべての体験は無駄にならない。それが意図していないものであっても、いつか役立つ」と考えることです。この視点を持つことで、物事を前向きに捉えられるようになり、自己肯定感を高める土壌が生まれました。
以下に、私の人生でセレンディピティが役立った具体的な事例をご紹介します。
セレンディピティを感じた体験事例。
事例1：塾講師のアルバイト体験。
大学時代、友人の誘いで塾講師のアルバイトを始めました。当初は単に収入を得るための手段でしたが、ここで「子どもたちのモチベーションを引き出す喜び」を知りました。
生徒たちに勉強の意義や将来への影響を伝える中で、彼らの目が輝く瞬間を目の当たりにし、やりがいを感じるようになりました。この経験がきっかけで、「受験期だけでなく人生のもっと長い期間について触れてみたい」と考え、人々のキャリアを支援する仕事に興味を持ちました。そして今、その仕事をしています。
さらに、このアルバイトで評価された理由の一つが「声の大きさ」でした。集団授業の講師でしたので、声の大きさが求められたのです。高校時代に野球部で鍛えた声量や、人前で話す経験が自然と役立ちました。このように、予期せず役立った過去の経験もセレンディピティの一例です。（野球部時代に、大声を出すことが将来役に立つなんて1ミリも考えていませんでしたから（笑））
事例2：銀行員時代の新規開拓。
新卒で銀行に入社した私は、最初の1年半、まったく仕事ができない社員として苦戦していました。しかし、新規開拓のテレアポ業務を通じてスキルを磨き、次第に成果を上げるようになりました。
その後、転職した人材サービス会社では「新規開拓チーム」を立ち上げる機会に恵まれました。このとき、銀行で培ったスキルが大いに役立ち、成果を出すことができました。
銀行員時代は、「何のためにテレアポなんてやっているんだろう。」と感じ、その経験が将来役に立つなんて考えてもいませんでした。
このように、一見意味がないと思える仕事でも、後に大きな力となることがあります。
事例3：人材サービス会社での予想外の配属。
転職先の人材サービス会社では、入社当初、自分が「人材紹介の営業」を担当すると思い込んでいました。しかし、実際の配属はメディア営業。想像と異なる仕事内容に戸惑いもありましたが、法人営業の経験が後に個人向けのキャリア支援を行う際に活きることを実感しました。
メディア営業時代に身につけた知識やチームを明るく保つスキルが、現在のキャリアにおいて重要な役割を果たしています。これもまた、セレンディピティの恩恵と言えるでしょう。
セレンディピティを活用するために。
セレンディピティの力は、いつ、どこで、どのように現れるか予測できません。しかし、以下のポイントを意識することで、その可能性を最大限に引き出すことができます。
- すべての経験を「何かに繋がるかも」と捉える：過去の失敗や無駄と思える経験も、長期的に見れば役立つことがあります。
- 柔軟な心を持つ：想定外の出来事にも、そこで得られるもの・楽しめることは何だろう？と考える柔軟性が、セレンディピティを引き寄せます。
- 自分で意味付けをする：起きた出来事に対して、自分の言葉で意味を見出すことで、自己肯定感が高まります。
「こんな体験だったけど、こんな想定外だったけど、自分はこうやって消化した」と自分の言葉にできると、未来にどんなことが起こっても自分のものにしていけるという希望が湧いてきます。
おすすめの一冊：『思考の整理学』
セレンディピティの考え方に興味を持った方におすすめしたい本があります。それが、外山滋比古氏の『思考の整理学』です。この本は、私が大学時代にセレンディピティの概念を知るきっかけとなりました。
この本は、日常の中に隠れた価値を見出すヒントを与えてくれる一冊です。ぜひ手に取ってみてください。
まとめ
自己肯定感を高めるためには、物事を「何かに繋がるかも」と捉えるマインドセットが重要です。セレンディピティの考え方を取り入れることで、過去の経験や想定外の出来事を新たな価値として活用することができます。
キャリア形成においても、セレンディピティは大きな力を発揮します。自分の人生を肯定し、未来を切り開くために、この考え方をぜひ活用してみてください。
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