新入社員が“仕事の量と質”で頭角を現すための3つのコツ。

キャリアの考え方

社会人生活をスタートする際、多くの新入社員が“仕事の量と質”に迷いながら実績を積み上げたいと考えています。実際に成果を出すためにはどのようなアプローチが必要なのでしょうか?

この記事では、新人時代に頭角を現すための具体的な3つのステップを紹介します。これらは、筆者自身が失敗と成功を通じて学んだ方法論です。ぜひ参考にしてください。


1. 質より量にこだわる。

新人時代、最初に意識すべきなのは“質よりも量”です。経験が浅い段階で質を追求するよりも、まず量をこなすことで大きな成長が期待できます。

質 VS 量:新人時代に量を追うべき理由。

  1. 失敗と実践を積み重ねられる
    AさんとBさんという2人の新入社員がいたとします。
  • Aさん:1日100件のテレアポを目標に、ひたすらリストを上から順番にかけていく。
  • Bさん:自分なりに有望だと思う顧客を選び、1件1件トークスクリプトを作って1日20件のテレアポをする。

結果、Aさんは失敗を多く経験するでしょう。そして、「どうやったら失敗するのか」を考え、逆に「どうやったら成功するか」を早く見つけ出し、商談の場数を増やすことができます。一方、Bさんは効率を重視しても経験不足から質の高い成果を出すのに時間がかかる傾向があります。結果的に、成功体験を積むのが遅れてしまうのです。

  1. ノウハウがない状態での“質”は、自分の血肉になりにくい。
    新人時代に考える“質の高い仕事”には、実績や経験に基づく根拠がありません。たとえば、アポ取得の経験がない状態で作ったトークスクリプトで、アポを量産できるイメージは湧かないでしょう。まずは“量を追う”ことで経験を蓄積し、その後に質を高める段階へ進むと早く成功体験に近づけます。

量質転化:質は量から生まれる。

量をこなすことで失敗から学び、効率や工夫を自然に身につけることができます。質を高める基盤として、まずは圧倒的な量をこなすことを心がけてみましょう。


2. 上司や先輩を頼り、「自分の実績」へのこだわりを捨てる。

“自分の実績”に固執せず、上司や先輩を積極的に頼ることも重要です。

独りよがりにならないために。

新人時代、すべてを自分で完結させようとするのは危険です。経験不足から判断を誤り、大きな失敗を招く可能性があります。

失敗例:独りよがりの融資案件。

筆者が銀行員時代に経験した失敗の一例として、上司に相談せず融資案件を抱え込んだ結果、顧客対応が遅れ、信頼を損なったことがあります。

異動したばかりの支店で、ある融資の案件を引き継ぎました。似た形式の融資を前の支店で2件経験していたので、自分で完結できるものだと思っていました。

しかし、初めて来る土地、経験したことのない顧客数や業務内容などから、その案件のボールを持った状態で1週間ほど経過させてしまったのです。

経過報告のアポイントの場で、顧客から「それで、融資は出るの?出ないの?もうだいぶ経つんだけど?」と指摘をされ、ようやく上司に相談、「何やってんだ」と叱られる始末。

最終的に急いで対応して事なきを得ましたが、早く「自分の実績」が欲しいと思って起こした独りよがり案件でした。

このようなケースは避けるべきです。

人を頼って挙げた実績だって、自分の実績。

新人時代は、案件は自分が取ってくるけれど、大事な交渉・提案の場面で上司の同席やサポートを依頼することが多くあります。

それを何度か経験していると、「なんだか自分は横に座っているだけで、全部上司にやってもらっているな」という感覚に陥ることもあるでしょう。

「早く自分の実績を作りたい」という気持ちが湧いてくるのもよくわかります。こういった成長欲求があることは良いことです。

一方で、「自分で実績を挙げる」のと「独りよがりになる」のは違います。

上司や先輩に頼って得た成果も、その実績はあなたの実績です。他者を巻き込む力や報連相のスキルの習得にも繋がります。焦らず、自信を持ってください。


3. プライベートを安定させる。

意外かもしれませんが、良い仕事をするためにはプライベートの安定が欠かせません。

安定したプライベートが仕事を支える。

私は新人時代に、恋愛のストレスが仕事に影響を与え、体調を崩した経験があります。

仕事とは全く別の話なので頭の中では分けているつもりでしたが、感情はそう上手くいきません。平日は仕事が上手くいかなくてストレス、休日はプライベートでストレス、で気が休まる日がありませんでした。

社会人として成果を出すためには、プライベートを無理に“充実”させる必要はありませんが、最低限“安定”させる努力をしましょう。


まとめ:量を重視し、安定した基盤を築こう。

新人時代に“仕事の量と質”で頭角を現すための3つのステップを以下にまとめます。

  1. まずは質よりも量にこだわる。
    量を追うことで失敗から学び、質を高める基盤を作る。
  2. 上司や先輩を頼り、「自分の実績」へのこだわりを捨てる。
    他者を巻き込む力を活用して成果を出す。
  3. プライベートを安定させる。
    仕事を支えるために、心身ともに健全な状態を保つ。

これらのステップを意識すれば、新人時代から成果を積み上げ、信頼されるビジネスパーソンへと成長できるはずです。ぜひ実践してみてください!

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