【30代の転職で迷うあなたへ】今こそ読むべき1冊「自分の中に毒を持て」

キャリアの考え方

30代を迎えた今、あなたは仕事や人生に迷いを感じていませんか?

  • 「このまま今の会社にいていいのだろうか?」
  • 「転職したいけれど、決断する勇気がない……。」
  • 「新しいことに挑戦したいけれど、リスクが怖い……。」

もし、こんな悩みを抱えているなら、私が30歳になってから読んだ1冊の本をぜひ手に取ってみてください。それが、 「自分の中に毒を持て<新装版>」(岡本太郎) です。

実はこの本、大学生の頃に書店で見つけて気になっていたものの、当時は読まずに終わっていました。しかし、30代になった今読んでみると、「もっと早く読んでおけばよかった……!」と心から思える内容でした。

でも同時に、 30代の今だからこそ響いた言葉 もありました。

読むタイミングによって、得られる気づきがまるで変わるのが本の魅力。そして、この本は まさに30代の転職や人生の選択に迷う人のための指南書 だったのです。


30代で転職を迷うあなたに、この本をおすすめする理由。

1. 「積み減らす」ことの大切さに気づける。

本書の冒頭には、こんな言葉があります。

人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる。

これを読んだ瞬間、私は衝撃を受けました。

なぜなら、私たちは「キャリアを積み重ねることが大事」と思い込んでいるから。でも実際には、 過去に縛られることで、前に進めなくなることがある のです。

例えば、転職相談の仕事をしていると、大企業に勤めている人ほどこんな悩みを抱えています。

転職の意欲は高くて3か月以内には絶対に転職したいと思っています。転職をしたいと思っている理由は●●××です。今の会社が安定しているのは分かっているんですけど、この会社で一生働くイメージは持てないですね。でも、年収とか福利厚生とかは大事にしたいんですよ。土日祝休みで、退職金があって、年収は今と同じかそれ以上。あ、それと今社宅に住んでいるんで、住宅手当とかも欲しいですね。あと……。

そうして 「今の安定」を手放す決断ができずに、転職活動が進まない人 を私は何人も見てきました。

まさに本書でいう、

「過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きができなくなる」

という状態なのです。

あなたにとって、本当に大事なことは何ですか?

この本を読むことで、 「積みへらす」ことでしか見えてこない未来がある ことに気づけます。


2. 「まず一歩踏み出す勇気」が湧く。

やるべきか、やらざるべきか……と迷うことは多いですよね。でも、この本は 「まずやってみろ!」 というメッセージを力強く伝えてくれます。

例えば、本書にはこんな言葉があります。

しかし、挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。ただただ成り行きにまかせてむなしい生涯を送るにちがいないだろう。

まさしくその通り、と共感します。

お恥ずかしながら、私は転職の経験を「やっての後悔」と意味付けていたことがありました。

想定していたものと全然違う仕事内容、前職と180度違う社風、すぐに辞めるなんてあり得ないという自分へのプレッシャーなど、転職したことを毎日のように後悔した時期がありました。

結局はその時期を乗り越えて今があるのですが、「選択が正しかったかを考えるより、選択が正しかったことになるように努力する方が何倍も建設的である」という考え方がこの時に身に付き、その後の仕事にも生きています。

まずやってみる、というマインドをもって行動することで新しい世界が開けます。

挑戦はそれ自体が尊いことですし、私が発信しているセレンディピティの考え方からも、無駄になることはないでしょう。

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もし、あなたが転職や新しい挑戦に迷っているなら、 この本を読むことで背中を押してもらえるはず です。


3. 「今を生きること」の大切さを教えてくれる。

私たちはつい、「今は準備期間だから……」「もう少し経験を積んでから……」と挑戦を先延ばしにしがちです。

これは私自身の課題でもあります。

「いつまで経っても今が来ない」。何年もずーっと私が感じている課題です。

私の思考の癖として、今=将来のための訓練と捉えるところがあります。

この考え方が、マイナスの面ばかりであるとは思いません。

将来のためにと思って勉強したから行きたい大学に行けた、しんどいテレアポを続けたから新規開拓でトップを取れたなど、今を将来のためと位置付けたからこそ得られた成功も多くあります。

一方で、この思考には副作用もあります。

私自身、知らず知らずのうちに感じ始めていましたが、「常に訓練していて、いつまでも本番が来ない」という感覚に陥るのです。

心のどこかで「今に熱くなれない自分」がいるのを感じることがある。

本書はこう断言します。

「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。

”いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任を持っていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。

過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在をほんとうに生きることはできない。

ところが、とかく「いずれそうします」とか「昔はこうだった」と人は言う。そして現在の生き方をごまかしている。だから、ぼくはそういう言葉を聞くたびに、怒鳴りつけてやりたくなる。

”いずれ”なんていうヤツに、ほんとうの将来はありっこないし、懐古趣味も無責任だ。

未来のために今を頑張ることは大事。でも、それが行き過ぎて 「今を生きていない」状態になってしまったら、本末転倒 です。

今、あなたが感じているモヤモヤや焦り。それは 「今を本気で生きる」ためのサイン かもしれません。


まとめ|迷う30代こそ、この本を読むべき!

30代で転職に迷うあなたにこそ、「自分の中に毒を持て<新装版>」をおすすめします。

読むだけで、人生の選択に対する考え方が変わる。

行動する勇気が湧いてくる。

そして何より、 「今を生きる大切さ」 に気づけます。

「いつか読もう」ではなく、 今すぐこの1冊を手に取ってください!

あなたの人生を変えるきっかけは、すぐそこにあります。

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