【キャリア形成に効く】凡人が努力の天才に勝つ方法:「努力の方向性」を見極める重要性を解説。

キャリアの考え方

「努力は裏切らない」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、どれだけ努力しても結果が出ないと感じた経験はありませんか?その原因は、「努力の方向性」にあるかもしれません。この記事では、凡人でも努力の天才に勝つために必要な「正しい努力の方向性」を見つける方法を、実体験を交えながら解説します。

努力は必ずしも報われるわけではない。

「努力すれば成功できる」という言葉には希望がありますが、現実はそう簡単ではありません。努力の方向性が間違っている場合、かえって結果が悪化することもあります。

私はこの「方向性が間違った努力」を中学時代に野球部で経験しました。その経験を紹介します。

実体験:間違った努力が招いた失敗。

当時、私が所属した中学校の野球部は、小学校での野球経験者が圧倒的に少ないチームでした。数少ない経験者の一人だった私は、3年生引退後、1年生の秋からレギュラーとして試合に出してもらっていたのです。

冬のオフシーズンになると、来シーズンはより一層活躍したいと思い、気合を入れてトレーニングに臨んでいたのを覚えています。

ところが、ここに落とし穴がありました。

バッティングのレベルを上げるため、帰宅してから日々素振りをしていました。外には雪が積もっており、雪の地面の上で素振りをしていたのです。

雪の上で素振りをしていると地面がどんどん固まって滑るようになるのですが、当時はそんなことお構いなしにブンブン振っていました。

迎えた2年生のシーズン。秋から変わらずレギュラーとして起用していただきました。

ところが……。打てない、打てない、凡打の山!

数ある練習試合の中で、片手で数えるほどしかヒットを打った記憶がありません。当時は原因も分からず、ただ不振にあえぎながら練習に打ち込んでいました。

今となっては、足元が滑る地面で素振りを繰り返したことにより、フォームが崩れたのが原因ではないかと想像がつくのです。

この経験から「努力は努力でも、その方向性を間違うと望む結果から遠ざかってしまうことがある」ということを私は学びました。

キャリアでも必要な「努力の方向性」を考える習慣。

市場価値を上げたいから●●の資格を取る、手に職をつけたいから●●職に挑戦する、今の会社から抜け出したいから転職する……。あなたは、こんな風にこれからする努力の方向性を決めてしまっていませんか?

まず動き出すことから見えてくる世界もあるので、全てが良くないとは言いません。

しかし、その努力の先に望むことを、しっかり言葉にしてから努力を開始する方が、納得感のあるキャリアや結果につながる可能性が高いでしょう。

市場価値が上がった先に望むことは何ですか?手に職をつけることによって得たいものは何ですか?今の会社から抜け出すことによって解決したい問題は何ですか?

その努力の先に望むことを言語化することで、今すべき努力の方向性が見えてきます。

それでも、努力に臆病になる必要はない。

努力の方向性が間違っていたと気づいてから、私は努力することが怖くなった時期がありました。何かをやろうと思ってはいるけれど、また方向性が違ってマイナスの結果になったらどうしよう、本当にこのやり方で大丈夫か……と。

努力に対して憶病になる → 努力をすること自体を避ける → それが原因で成長のスピードが遅くなる という悪循環に陥っていました。

それは良くないことです。なぜなら、努力をして成功と失敗を繰り返さない限り、努力の精度が上がっていかないからです。

努力の精度を上げる3つのステップ。

1. 小さな成功と失敗を繰り返す。

正しい努力の方向性を見つけるためには、まず行動を起こすことが大切です。そしてその結果から学び、改善を続けるサイクルを作ります。

例えば、次のようなプロセスを試してください:

  1. 仮説を立てる:「○○が課題だと思うので、△△を試してみる。」
  2. 行動する:実際にその方法を実践。
  3. 振り返る:結果が良かったか悪かったかを分析。

この繰り返しにより、自分に合った方向性を見つけることができます。


2. 他者にフィードバックを求める。

自分だけで努力の方向性を見つけるのは難しい場合もあります。その際には、信頼できる人に意見を求めることがおすすめです。

例えば、「○○を改善するために△△を試そうと思います。どう思いますか?」と具体的に相談してみましょう。他者の視点を取り入れることで、思い込みによる間違いを防ぐことができます。


3. 内省を習慣化する。

努力の方向性を磨くためには、自分の行動を振り返る習慣をつけることが重要です。週に一度でも、「どの努力が効果的だったか」をノートに書き出してみましょう。成功と失敗のパターンが見えてきます。

まとめ

私が高校生の頃、先生が言っていた言葉があります。

「努力で天才に勝てるっていうけれど、先生はそうは思わない。天才は努力をするのはもちろんだけど、努力の仕方を分かっている。だからこそ天才なんだ。天才に勝とうと思ったら努力だけじゃなくて、努力の仕方も考えないといけない。」

きっと誰しも、努力をするパワー・エネルギーは持っているのだと思います。

そこにちょっとした工夫=努力の方向性の観点を入れることで、そのパワーが最大限に発揮されるようになって欲しいと思い、今日の記事を書きました。

臆せずにどんどん努力して、見直して、自分の勝ちパターンを見つけて、努力の精度を上げていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました