転職活動を始める際に、何から始めようかと悩む人はきっと多いと思います。
転職サイトに登録する、転職エージェントと面談の予約をする、友人知人に相談する……。どれも一歩を踏み出すアクションとして、すごく良いと思います。
それらの行動と同時並行で進めると良いのが、「自分との対話」です。
「自分はどう在りたいのか」という問いに答えてみましょう。
「なんだそのもっともらしい正論は!」「転職成功に即効性のあるアクションが知りたいんだ!」と思われた方もいると思います。確かに、自分と対話したからと言ってすぐに企業から内定がバンバン出るものではありません。
しかし「自分がどう在りたいのか」は、言葉にしておいた方が良いと私は思います。
この記事では、
- 転職活動を始めるにあたって何から始めたらいいか分からない。
- ネットの情報を参考にして面接に臨んだが、面接官に伝わらずに悩んでいる。
- 今すぐにではなくても、いい転職先に巡り合いたい。
と思っている人へ、具体的なアクションをお伝えします!
あたなも無意識に「べき」にとらわれている。
例えば、下記のAさんとBさん、どちらの方が良い転職先に巡り合えそうでしょうか。
- Aさん 転職したいです。何でもいいから条件がいい内定をください。
- Bさん 私は●●で××な仕事をしたいと思っています。それが実現できそうな企業から内定が欲しいです。
たくさんの選択肢を得られるのはAさんであるかもしれませんが、自分にとって良い転職先に巡り合える可能性が高いのはBさんだと私は思います。
恋愛をするときでも、「誰でもいいから付き合いたい」と言われるよりも、「私はこういう人が好きだからあなたと付き合いたい」と言われる方が、良い関係になりそうですよね(笑)。こんなふうに、「自分がどういう恋愛をしたいか」というのは自然と言葉にできると思います。
ところが、仕事の話になると「自分が望むこと」を言葉にできない人が圧倒的に多いと私は感じています。
その原因が、「べき」という考え方に縛られていることではないかと、私は考えています。
- 好きなことを仕事にするべき。
- 転職の理由はポジティブであるべき。
- 転職するには資格を取るべき。
上記は一例で、他にも実にたくさんの「べき」に縛られている人がいると私は感じています。
「べき」の陰に隠れているもの。
その「べき」の陰に隠れて置き去りにされがちなのが、「たい」という気持ちです。
- 今よりも労働時間を減らして働きたい。
- もっと裁量をもって自分で判断して仕事をしてみたい。
- 本当にお客さんのためになると思える仕事がしたい。
このような「たい」の欲求を「言葉にできない」「考えたことがなかった」という人と、私は数多く接してきました。
また、そもそも●●さんはどう在り「たい」のですか?と聞くと、こうある「べき」だと思いますという答えが返ってくる方も多くいました。
もちろん、仕事において「べき」を言葉にしておくことは大事です。
しかし、その「べき」は「たい」を前提にしたものであって欲しいと私は思います。
私はこう在り「たい」から、今はこうする「べき」、と考えて欲しいということです。
例えば、下記のAとBでは、言っていることは同じですが、私はAではなくBのように考えて欲しいと思っています。
- Aさん 今は子どもが小さいから、休みを増やす「べき」だと思う。
- Bさん 今は子どもが小さくて一緒にいる時間を多くとり「たい」から、休みを増やす「べき」だと思う。
同じように見えますが、Bには自分の「意思」が込められています。それを言葉にすることで、相手にもあなたが「どうありたい人」であるのか、伝えることができるのです。
自分がどう在りたいのか分からない人へ、おすすめの質問3選。
「自分の在りたい姿を言葉にすることが大事なのは分かった。でもやり方が分からないから困っているんだ!」と思われた人もいらっしゃると思います。おっしゃる通り、自然な感情だと思います。自分の「ありたい姿」なんて日常で考えることなどないですよね。
そんなあなたにも、簡単に自分との対話を始められる質問を3つ紹介します!
ポイントは、
- あらゆる制約を取っ払って考えてみる。
- 今後答えが変化することもOK。あくまで今の自分が思う答えを書くこと。
気楽に肩の力を抜いて、考えてみましょう!
- 明日10億円もらえてお金を稼ぐ必要がなくなったら、どんな人生にしたいですか?
- 給与条件は年収5,000万円、仕事内容は1日中イスに座ってぼーっとするだけ、それ以外のことはしてはいけません。この仕事をしたいですか?したくないですか?また、それはなぜですか?
- すべての人の考えていることや次に起こることを正確に透視できたら、何をしたいですか?
いかがでしょうか?
冗談めいた質問ですが、まずはこれらの問いを自分にしてみましょう。
出した答えは、実現しなくても構いません。実現可能性から解放されて、自分の「たい」という欲求を見つける手がかりを得てみてください。
まずは一人で考え → それを人と話し → また考える というのを繰り返すと、ブラッシュアップされていくと思いますよ!
まとめ 転職活動は「自分との対話」から始めよう!
転職を成功させる人がやっていること、それは「自分との対話」です。
知らず知らずのうちに、私たちは「べき」にとらわれた思考をするようになっています。
一度立ち止まってみないと、「べき」前提の考え方で転職活動が進んでしまう可能性が大いにあります。
「べき」はあっても良いのですが、その「べき」は「たい」を前提にしたものであって欲しいと私は思います。
ぜひ、転職活動を機会に、自分と対話してみてください!
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