受験を通じて得られるものは、志望校合格という結果だけではありません。それ以上に、受験勉強そのものが私たちの成長に与えてくれるものが数多くあります。
特に「自分と戦うマインド」を手に入れることは、受験を経験する大きなメリットの一つです。この記事では、その具体的な内容と重要性について書いていきます。
もしあなたが、受験勉強をする意味ってあるのかな?受験をするメリットって何なのかな?と悩んでいるなら、参考になると思います。
成長の本質は「自分」との戦いにある。
私は昔から人と競争することが嫌いです。自分から競争を挑むことも、人から競争を挑まれることも好きではありません。
学生時代も、ちょっとしたゲーム程度なら全然OKですが、真剣に取り組んでいること(テストの点数など)を競いに来られると、強いストレスを感じていました。
そんな私が高校・大学受験を経験し、自分の中に確立されたマインドがあります。
「競争は、人とではなく自分とすればよい。」というマインドです。
他人との競争ではなく「自分」と競争する。
多くの人が受験を通じて直面するのが、他人との競争です。模試の順位や成績の比較が避けられない場面もありますが、真に大切なのは他人と比べることではありません。「自分自身と競争する経験」こそが、受験を通じて得られる最大のメリットです。
例えば、志望校の合格ラインが明確な場合、そのラインを超えるために必要なスコアや達成すべき目標を定めます。そのときに「自分がその指標に到達することだけに集中する」のが「自分と競争するマインド」です。
つまり「過去の自分と競争する」ということです。目標の●点に過去の自分と比べて近づけているのか、過去に解けなかった問題が解けるようになっているのか、ということに集中しましょう。
他人が「模試で●割取った」とか「●判定だった」などの話は一切気にしなくてよいです。順位が良かったときだけ「やるじゃん俺」って密かに喜ぶのはありだと思いますが(笑)。
他人を競争相手にするデメリット。
他人を競争相手とすると、以下のような弊害が生じることがあります。
- 現在地を見失う:他人の調子が良かった時に必要以上に落ち込み、他人の調子が悪かった時に必要以上に油断することになります。「今回は点数が悪かったけれど、●●さんも悪かったし仕方ないか」という思考になってしまい、過去の自分と比べて前進しているのかどうか、正確につかむことができなくなります。
- 目標との距離感が曖昧になる:合格基準よりも他人との勝ち負けに意識が向き、本来の目標を見失う可能性があります。
- ストレスが増える:他人からの干渉や無用なライバル視により、不必要なストレスを抱えることがあります。学生時代、普段全く交流がないのに、テストの時にだけ妙にライバル視して点数を聞きに来る人がいました。その人との会話は私にとってストレスでしかなかったです。
他人との比較ではなく、自分の成長に集中することで、受験勉強をより建設的なものに変えることができます。
「自分と競争するマインド」の体現例。
これらのことから、他人を競争相手に設定するするよりも「過去の自分と比べて目標に近づけているのかどうか」に集中した方が、確実に前進できるというのが私の考えです。
過去の自分と競争して勝つ(=今までできなかったことができるようになる) こと。これは揺るぎない成長です。たとえそれが誰かと比べたときに小さな変化であったとしても、自分が成長したという事実は誰にも奪われることはないのです。
1. 過去の自分との比較。
過去に解けなかった問題が解けるようになることや、模試の点数が少しずつ伸びることは、成長を実感するための重要な指標です。他人の成績に振り回されるのではなく、自分自身の進歩をしっかりと確認しましょう。
2. 小さな目標の達成を積み重ねる。
例えば「英単語を毎日30個覚える」「数学の公式を10個マスターする」といった小さな目標を設定し、それを達成することを繰り返すことで、自己成長を実感できます。
3. 成長の軌跡を記録する。
勉強ノートや模試の結果を記録し、自分の成長の証拠を可視化することも効果的です。振り返ったときに「ここまで進んできた」と感じられることが、自信やモチベーションにつながります。
社会人になっても役立つ「自分と戦うマインド」。
受験で培った「自分と競争するマインド」は、社会人になっても大きな武器となります。
例えば、営業職では他者との比較が避けられませんが、過去の自分と比べて成長を実感できれば、それが成果につながります。他人との競争を超え、自分のペースで着実に目標を達成する力は、どんな職業でも役立つスキルです。
まとめ:受験が与えてくれる「成長の種」。
受験のメリットは、志望校の合格という結果だけではありません。「自分と戦うマインド」を育むことで、長い人生における成長の基盤を築くことができます。他人と比べるのではなく、昨日の自分を超えることに集中する。その経験は、きっと将来のあなたを支えてくれるはずです。
受験については、何の意味があるんだ、と思うこともありましたが、このマインドが醸成されたことを考えると、受験を経験してよかったと思います。
受験を控えた今、他人の動向に惑わされることなく、自分自身の成長にフォーカスしてみてください。それが、あなたにとっての真の成功への第一歩です。
他人と比べなくても、あなたは成長しています。他人の動向より自分の成長に目を向けましょう。
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