キャリアを考える中で、自分の強みを考える場面があると思います。
私も普段行っているキャリア面談の中で、強みを言葉にしたいというご相談をよくいただきます。
特に、自分の課題や苦手なことは言語化できるのだけれど、強みは何かと問われると、分からないという方が多いです。
この問題について、解決策は色々ありますが、今回は「強みと課題を平等に扱う」という方法を書こうと思います。
もしあなたが、
- 自分の課題は分かるけど、強みは分からない。
- ネガティブなことに目が行きがち。
- 周りから、「できてるじゃん」と言われても素直にそう思えない。
こんな気持ちを抱えているなら、参考になるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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達成率が80%だった時に、どうやって振り返るか。
課題は言語化できるけど、強みを言語化できない。
この問題を解決する方法として、「強みと課題を平等に扱う」という方法を提案します。
強みと課題を平等に扱うとは、どういうことか。
それは、仕事を振り返るときに、強みと課題を「必ず」両方言葉にする、ということです。
例えば、あなたが売上目標を持っているとしましょう。
今月の売上目標が100万円だったのに対し、実績が80万円でした。達成率は80%です。
この時、課題に目が行く人は、このように振り返ります。
「20%足りなかった原因は何かを考えよう。それをもとに、来月100%達成するための計画を立てて実践するんだ。」
素晴らしい振り返りです。ちゃんと自分の成果に向き合って、来月挽回するために前を向いていますね。これはこれでOKです。
しかし、この振り返り方では、強みと課題が平等に扱われていません。
課題にのみスポットが当たっており、強みはスルーされてしまっています。
ここにもう一つ、この問いを立ててみてください。
「80万円の売上を立てられた要因は何だろうか。」
これで、強みと課題が平等になります。
・足りなかった20%の要因は何か? 課題へのスポットライト
・達成できた80%の要因は何か? 強みへのスポットライト
これを必ずセットで振り返ってみましょう。
何度か振り返っていくと、繰り返し出てくる成功要因が見えてくるはずです。
それがあなたの強みを言語化する入り口になります。
- いつもお客さんの話を最後まで聞いているな。
- アクションの量はいつも安定しているな。
- 競合よりも連絡がマメだと言われるな。
……など、振り返る中で繰り返し出てくる内容を発見できたら、それを深堀していくと強みが見えてきます。
なぜ自分は最後まで話を聞けるのか、過去にも最後まで話を聞くことで成功した経験はなかったか、話を聞くのは努力してできているのか無意識でもやれているのか……と様々な角度から言語化を進めることができます。
この言語化する営みは、ぜひ私のようなキャリアコンサルタントをはじめとする第三者と話しながらやってみることをお勧めします。
まずは、強みと課題を平等に扱うこと。つまり、振り返る際には強みと課題の両方を考えることを習慣にしてみてください。
まとめ
「課題は分かるけど、強みが分からない」という問題に対して、強みと課題を平等に扱うという方法を書きました。
できなかった部分に目を向けて改善に取り組むのは素敵なことです。
そこに加えて、できたことにも目を向けて、それを言葉にしてみると、より自分のことを理解できます。
よく、「できないことじゃなくて、できることに目を向けようよ」と言う人を見かけますが、あえてどっちかに絞って目を向けなくてもよいと私は思います。
課題に目を向けられることもあなたの力です。それを無理にポジティブな方向だけにシフトする必要はありません。
両方とも、平等に、目を向けてあげてください。立体的に自己理解が進むはずです。
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