転職活動において「志望動機が思いつかない」という悩みは、誰もが一度は経験するものです。特に、転職サイトや履歴書に「志望動機」を記載する場面では、適切な言葉が浮かばず手が止まってしまうこともあるでしょう。
この記事では、志望動機を効率的かつ魅力的に考えるための3つのステップを紹介します。「志望動機の考え方」を知りたいあなたにとって、具体的なヒントになると思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
志望動機を書くための大前提:「自分の本音」を探る。
まず最初にお伝えしたいのは、「志望動機は自分の中にしかない」ということです。他人に作ってもらう答えや、ネットで探したテンプレートをそのまま使うのではなく、まずは自分の言葉で「なぜその企業を志望したのか」を整理することが大切です。
やりがちなミス:本音を飛ばしてしまう。
志望動機を考える際に多い失敗例は、「面接での見栄え」を優先して、本音を無視してしまうことです。以下のプロセスを意識するだけで、説得力のある志望動機が作りやすくなります。
- まずは「本音の」志望動機を書き出す。
- 「本音」の内容を変えずに企業へ伝える用に「お化粧」する。
- 面接で話す形にまとめる。
たとえば、下記のようなステップで考えます。
- まずは本音を書き出します。
本音は、新規開拓の営業がしたくない。求人票に新規開拓がないと書いてあるから楽そうだなと思った。
でも、そのまま「楽そうだと思った」と言ってしまっては心象が悪いですよね。 - 次のステップで、内容を変えずに「お化粧」をします。
このケースでは、新規開拓が嫌 = 既存顧客営業がしたい となります。
これにより、あなたは「既存顧客営業がしたい理由」を考えればよいことになります。 - 最後のステップで、面接で話す用に整えます。
新規開拓をメインでしておりますが、ニーズがない顧客に対して無理な営業をせざるを得ない場面が多くあります。私は、顧客と長期的な関係を築き、悩みを聞いて解決することが好きで、現職の数少ない既存顧客には、相手の期待+αの提案をして喜ばれてきました。今後は、新規開拓のような浅いフェーズの営業ではなく、顧客との中長期的な関係をもとにした深い営業をしていきたいと考えております。
本音がない状態で「お化粧」だけを考えると、表面的で説得力に欠けた志望動機になりがちです。まずは、自分の本心と向き合いましょう。
志望動機を作る3つのヒント。
ヒント1:やりがちなミスを避ける。
志望動機を考える際、いきなりキレイな言葉を並べようとするのは避けましょう。それでは、面接官に「本心ではない」と見抜かれてしまいます。たとえネガティブな理由で転職を考えたとしても、そのままの形で書き出してから、内容を変えずに前向きな伝え方を工夫するプロセスを踏むことが重要です。
ヒント2:経験がある業種・職種の場合。
同じ業界や職種への転職であれば、あなたのプロフェッショナルな視点が最大の強みになります。この質問を自分に投げかけてみましょう。
- 「●●業界や●●職のプロである自分にとって、この企業はどこが魅力的なのか?」
たとえば、競合他社と比較して優れている部分や、自分がその企業で活かせそうな経験を具体的に挙げると説得力が増します。
ヒント3:未経験の業種・職種の場合。
未経験分野に挑戦する場合は、以下の3点を軸に志望動機を組み立てるのが効果的です。
- 転職理由と企業の魅力をリンクさせる
例:「前職で顧客対応を行う中で●●業界への興味が深まり、専門性を高めたいと考えた。」 - 仕事へのやりがいを示す。
例:「誰かの課題を解決する仕事にやりがいを感じる自分にとって、御社の●●事業に強く魅力を感じた。」 - 自分の経験やスキルがどう役立つかを示す。
例:「前職で培った××スキルを活かし、御社の●●業務に貢献できると考えた。」
未経験だからこそ、自分の意欲やスキルが企業にとってのメリットになることを強調しましょう。
まとめ:志望動機は「自分の本音」から生まれる。
志望動機が書けないときは、まず本音を引き出すことが最初の一歩です。次に、それを「企業にどう貢献できるか」という視点で整えることで、説得力のある志望動機が完成します。
もし本音すら浮かばない場合、それは「本当にその企業で働きたいのか?」を再考するタイミングかもしれません。本音の部分を深掘りし、この記事のヒントを活用して、自分だけの志望動機を作り上げてください。
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